新竹取物語

国会図書館蔵

『新竹取物語』 記録映像
“New Taketori Monogatari ”– Documentary Movie






コロナ時代のかぐや姫と求婚者たち
  • 2021年3月7日、埼玉県越生町の醸造所「越生ブリュワリー」を舞台に、コロナ時代の新しい「竹取物語」の劇が上演されます。
    劇場(ブリュワリーの空間)には5人の演者が、翁やかぐや姫、求婚者たちを演じ、かぐや姫から出された五つの難題に取り組みます。劇場の観客は、会場に用意された道具を使って役者を助け、インターネットのライブストリーミングを見る遠隔鑑賞者は、激励のコメントを投げる・・・。役者とリアル空間・バーチャル空間に居る観客が、セリフとメッセージを交歓し、小道具を動かして変化する映像の演出の中、コミュニケーションしながら進行する舞台。感情が増幅される映像とサウンド、即興と物語と身体が交錯するハイブリッドな演劇空間をどうぞお楽しみください。  

  • 開催日:2021年3月7日(日)
    時間:午後1時30分開場、午後2時開演、午後4時30分終演
    鑑賞料金:無料
    新竹取物語のリーフレットはこちら

  • 会場(鑑賞申し込み方法):
    ◆リアル会場:麻原酒造 越生ブリュワリー 酒造工場内
    〒350-0415 埼玉県入間郡越生町大字上野2906-1
    麻原酒造HP

    越生ブリュワリーで「新竹取物語」の鑑賞を希望される方は、下記リンク先のGoogle Formにてお申込みください。
    お申し込み先: 越生ブリュワリーで鑑賞希望(クリックしてください)
    ※人数制限:90人
     入場時のマスク着用と検温にご協力ください。

  • イベント記念の日本酒を用意しております。
    中身は麻原酒造作「純米大吟醸素敵 JAPAN 白」です。




  • <アクセス>
    車でお越しの方:
     越生ブリュワリーに駐車場がございます。
     満車の場合はO Park第3駐車場をご利用いただけます。
    電車でお越しの方:
     東武越生線 / 武州唐沢駅 徒歩17分(1.3km)
     JR八高線(高麗川~高崎) / 毛呂駅 徒歩20分(1.5km)
     JR八高線(高麗川~高崎) / 越生駅 徒歩20分(1.6km)
    バスでお越しの方:
     川越観光バス路線図
    タクシーご利用の方:
     東毛呂駅にタクシー乗り場がございます。
     毛呂山営業所 - 飛鳥交通グループポータルサイト
     ㈲毛呂山タクシー 安心・安全・丁寧をモットーに50年

  • ◆ライブストリーミング会場
    インターネットの動画サイトの本プロジェクト専用ページより、視聴方法の説明に従ってご視聴ください。

    インターネットでの鑑賞方法について:
    全てのライブストリーミングは、YouTubeライブを通じて行われます。

    青の場と白の場は、越生ブリュワリーで進行する劇のライブ中継が行われます。演者と観客が相互作用しながら進行する様子がYouTubeで見られます。

    黄の場は、越生ブリュワリーで進行する演者と、遠隔鑑賞者が相互作用しながら進行する様子がYouTubeで見られます。※センサーを仕込んだペンライトでの参加は事前にお送りできた方のみです。ご了承ください。

    赤の場と黒の場は、YouTubeライブで自分のアカウントにログインしてコメント入力すると、劇場のスクリーンに文字が反映され、演者からの即興のセリフでの応答や、舞台で使われる小道具(モーションセンサーを組み込んでいる)と相互作用して、インタラクティブな演出を生成します。

    劇場ツアーは、劇場である生越ブリュワリーの様子をYouTube 360°ライブ配信で見ることができます。

    ※注意:YouTubeにログイン無しでも視聴はできますが、YouTubeの自分のアカウントにログインしなければ、コメントの入力はできません。YouTubeのアカウントをお持ちでない方は、アカウントを作成しログインしてインタラクションにご参加ください。


    青の場
    ここをクリック→【 新竹取物語 青の場 New Taketori Monogatari - Scene Blue
     演者の呼びかけに応えて鑑賞者が劇空間に置かれた5つの楽器を鳴らすと、かぐや姫になぞらえた昆虫や動物の映像が溶けるように変化していきます。日本舞踊家・コンテポラリー演劇の演者関根淳子が演じ分けるかぐや姫、翁と求婚者などさまざまに変化する声色によって映像が変化し、最後にかぐや姫の身体は、霧か泡のような輝きを纏いながら、闇の中に溶けていきます。
    CG:猪原拓実、作田遼太郎

    黄の場
    ここをクリック→ 【 新竹取物語 黄の場 New Taketori Monogatari - Scene Yellow
     落語家 林家はな平 の語りで物語が進行します。物語は10の場面に分かれ、鑑賞者が場面を選びます。劇空間には酒の貯蔵タンクがあり、物語の言葉が短冊となって浮遊します。鑑賞者は蓬莱の玉の枝を模したペンライトで短冊に触れることで、演出に参加します。鑑賞者が不思議な言葉、面白い言葉に触れることで、その言葉を鍵とした即興の話芸が展開されます。言葉を介して落語家と観客が交錯する新たな作品をご覧ください。YouTubeライブでは、CGで描かれたバーチャルな月面と融合したパフォーマンスもお楽しみいただけます。
    福田悠人 通信:大津耕陽 映像:寺内涼太 塗り絵:裵智姸

    赤の場
    ここをクリック→ 【 新竹取物語 赤の場 New Taketori Monogatari - Scene Red
     劇場にいる観客は、モーションセンサーを仕込んだ「火鼠の皮衣」をゆすって、物語の言葉と演者を囲む炎の演出を強めたり弱めたりします。YouTubeライブの観客は、狂言師川野誠一の演技から想像される世界の詩で表現し、それはスクリーン上に表示されて、観客と共創する竹取物語のシーンを作り上げます。
    CG:千田竜也

    黒の場
    ここをクリック→ 【 新竹取物語 黒の場 New Taketori Monogatari - Scene Black
     暗く沈みこんで悲しみにくれる求婚者。 発光するボール(龍の首の玉)を動かすと、遠隔からのコメントは次々と崩れ落ちていきます。海上の長い航海の途中、心情を吐露する求婚者。観客は手渡された球を使って、遠隔からのコメントを情け容赦なく撃破していきます。カメルーン演劇の演者フォー・サミュエルによる力強い竹取物語の演技が見られます。
    CG:浅間裕貴、猪原拓実

    白の場
    ここをクリック→ 【 新竹取物語 白の場 New Taketori Monogatari - Scene White
     現代舞踏家相良ゆみによる燕の子安貝の課題。物語の言葉が響き渡る中、降りしきる雪や雲間の光の演出の中、モーションセンサーを内蔵した貝( 燕の子安貝 )を持って舞い、その舞踏は劇空間に幻想的な音楽と色光を生成します。子安貝はリアル劇空間にいる観客にも渡されて、観客が演出効果を担う場面も見られます。
    CG:浅間裕貴、横山大希 サウンド:小林悠人

    劇場ツアー
    ここをクリック→ 【 新竹取物語 劇場ツアー New Taketori Monogatari - Theater Tour
     劇場である生越ブリュワリーの様子を360°ライブ配信で見ることができます。各場の関係や作品本編では見ることができない現地の様子をお楽しみいただけます。作品としては配信されないかぐや姫の誕生をイメージしたインスタレーションもご覧いただけます。
    劇場ツアー:萩庭大地 インスタレーション:菊池拓哉


  • 主催:先導的人文学・社会科学振興事業(埼玉大学・電気通信大学)「観客と共創する芸術」

    総合監督:ビュールク・トーヴェ
    脚本:増田圭祐
    演者:青の場:関根淳子、黄の場:林家はな平、赤の場:川野誠一、
       黒の場:Nfor Samuel (フォー・サミュエル)、白の場:相良ゆみ
    技術監督:小林貴訓
    美術監督:児玉幸子
    五つの課題(インタラクティヴ・アート)制作:
       埼玉大学小林研究室(福田悠人、大津耕陽、寺内涼太、菊池拓哉、萩庭大地、裵智姸)
       電気通信大学児玉研究室(浅間裕貴、小林悠人、横山大希、猪原拓実、千田竜也、作田遼太郎)
    照明:伊地知新
    効果音:小倉一平
    小道具:佐藤はるみ
    衣装:河相文子
    フィナーレ作曲+演奏:増田圭祐
    協力:北村匠海、李兮然、板坂貴和子、岡崎仁志、難波沙耶香
    翻訳:劉之璞、Silvana Malaver、Jet Jariyanusron、Sergio Mateo Aranda、Juliana Boehnemann、Alena Votinova、裵智姸
    Web制作:木村真琴
    記録映像:東北新社/モバーシャル


  • <ストーリー>

     この作品は『竹取物語』に登場する五人の求婚者の挿話をもとに書かれました。

     狡知にたけた五人の男がかぐや姫をものにしようとさまざまな困難に挑みます。かぐや姫は世にもめずらしい宝を手にいれることを条件に男たちとの結婚を約束しますが、求婚者たちはつぎつぎに失敗していきます。一人目は浅慮のゆえに、二人目は吝嗇のゆえに、三人目は傲慢のゆえに、四人目は無謀のゆえに、五人目は不運によって、それぞれ身を滅ぼしていくのです。

     求婚者の求める宝は遠く異国の地にあり、かの地に赴くか、あるいは貿易をつうじて入手するよりありません。求婚者の挿話から出発し、貿易を介してひろがるさまざまな関係性の網目によって掬いあげられる時間と空間のひろがり。それとともに不可逆の変質を蒙ってしまった世界にどう応じるのか。これが主題となります。貿易によって世界とわたしたちの距離は縮まりました。それは奇しくも二十一世紀の感染症があきらかにした距離でもあります。またわたしたちそれぞれを隔てる縮まることのない遠さもそこには含まれていることでしょう。


  • <アンケートご協力のお願い>

    ご鑑賞いただきありがとうございました。
    演劇終了後に下記URLからご回答ください。

    アンケートはこちら

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